ULTRA PURE パート2

『ラブリーベイべー』
2011.10.28 初日

以下、ネタバレ含みます。
















今回の舞台に関しては『恋愛』という大きなテーマ以外の情報が無かったので健ちゃんがどういった人物像なのかコメディなのかシリアスなのか雰囲気も全く何も分からない状態での観劇だった。

前回のULTRA PUREの場合はなんとく物語の結末が想像出来たけど
今回はまっさらな状態。

【『恋愛』というストレートなテーマを変化球で描く河西ワールド】
と書かれていたが『変化球』とは一体…。


しかし幕が開けてその『変化球』が指す意味はすぐ明らかになった。


一切想像していなかった設定
かなり衝撃的でした。


目の前にいる男女7人全てが
『同性愛者』


『恋愛をする』というごく普通の『日常』に『同性愛』という私にとっての『非日常』


設定は勿論、シーンも衝撃的な部分が多く…
もし私が健くんファンだったら…かなり複雑な気持ちかもしれない。
あの役を剛くんがすると考えると…ちょっとキツイ 
剛くんの演技者『激情』を思い出した。
あの作品 見るの結構キツかった。


ラブリーベイべーは現在と過去のシーンが交互に入れ替わり物語が進んでいく。スクリーンに映し出される年と月を見落とすと途中で訳が分からなくなる。

前半は笑えるシーンも多い。

健ちゃんの『パンいち』姿
(笑)
貴重です。フッ


伊達さん やっぱり面白い。
どうしても『サバイバーさん』の姿が頭によぎる(笑)


マナトが病気で先が長くないことが分かってからは物語もどんどん重く深く苦しくなってきた。


恋司が悲しんで泣いている姿は私も辛くなって目が潤んだ。


恋司のために性転換手術をして女性になり結婚・妊娠もしたマナト


マナトの命がこの先長くないとはいえどうして二人は別れなければいけなかったのか。
マナトはどうして恋司のそばを離れる道を選んだのか。


お恥ずかしながら
私には分からなかった。

なぜ?どうして?
こんなに愛し合ってるなら最後まで二人でいればいいじゃない。
…って。


終演後から家に帰って眠りにつくまで物語を思い出しながら色々考えてみたんだけど
結局、最後にああいった結末を迎えてこの物語を通して何を伝えたかったのか鈍感な私には分からなかった。

だけど最初に述べた
『同性愛者』の恋愛という私にとっての『非日常』

というのは訂正します。

どんな形であれ『人と人』が『愛する』という事。
恋司にとっては『日常』であり『普遍』


大げさかもしれないけど
私が剛くんを思う気持ちも
一つの『愛の形』
恋愛感情では無いけど
『好き』には変わりないし、とても日常的な事だ。
周りからは『現実を見ろ』だとか『いい加減ファンやめれば』と言われ、その人達からすれば私が剛くんを好きな事が『非日常』なのだろう。


『僕達は、恋の魔法にかかっていたのかしれない。
あの娘の右手。ずっとつないでいたかった。
あいつの笑顔。太陽よりもまぶしかった。
あれから1年。
今も変わらず、君が好き------』


とても好きです。
この詩(文章



たった一人のラブリーベイべーに出会い、人と人が愛する事



うーん素敵だ!


すっかり『恋愛』から遠ざかっていた。この舞台のおかげで『恋愛』の事を久々に考える機会をもらえた。


!!!


ん?
って事は。

さっき
『この舞台を通して何を伝えたかったのか分からなかった』って言っちゃったけど…



あれ?
もしかして知らぬうちに
伝わってる…って事?


ねぇ、健ちゃん!
そういう事?


別に正解は無いもんね。
舞台は見た人が見たまま思ったまま感じた『何か』を大切に胸にしまっておけばいいよね。



ああ。良かった。
スッキリしたよ。


衝撃的すぎて、そういう部分ばかりに気がいって私、何も分からなかった!って嘆いてたから。


ラブリーベイべ
ありがとう。
健ちゃんに伝えたい!超伝えたい、今のこの気持ちー!!




ある意味
この物語も
めちゃくちゃULTRA PUREですよね。

本当に
とてもピュアです。


そういえば
舞台のセットがとても素敵でした。


モチーフになってる『星屑の木』
季節ごとに変わる窓の外の景色


ウルトラピュアと同じくホテルが舞台になっているのでセットの雰囲気が似ていましたね。2階建て、ソファ、バーカウンター…



おっと!
そうそう。これは特筆すべき重大なシーン!

物語の一番最後の最後のシーン


まさかの『金閣寺』ですよ!
(笑)


舞台中央に恋司が座り
おもむろにポケットからタバコを取り出し…ライターで火をつけ一服


ギャー(心の声)


一気に頭の中『金閣寺』のラストシーンへタイムスリップ!


同じく舞台中央に座りポケットからタバコを取り出しマッチで火をつけ『ひと仕事終えたあとの一服』をする溝口

そして
『生き…よ…』



ってな具合で
恋司が言い出したら(んなわけない)どしようかと(笑)ニヤニヤしてしまいました。


あのラストシーンを見た剛くんファンは私と同じように思った人多いはずです(笑)


ちなみに恋司は嫌いなタバコを吸ってフゥーっと煙を吐き出した後、ゴホッとむせちゃうというオチでした♪



よし!
次は最前列です!
ラブリー恋司をとくと堪能させて頂きます!
楽しみー!




では
皆様
また明日♪